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ビルド

このドキュメントでは、ソースからONNX Runtimeをビルドする方法について説明します。

  • Git
  • CMake
  • C++コンパイラ(Visual C++、GCC、Clangなど)
  • Python

ONNX Runtimeのソースコードは、GitHubからクローンできます。

Terminal window
git clone --recursive https://github.com/microsoft/onnxruntime
cd onnxruntime

--recursiveフラグは、ONNX Runtimeが依存するサブモジュールを必ずクローンするために重要です。

ONNX Runtimeは、ビルドスクリプトを使用してビルドされます。

Terminal window
./build.sh --config RelWithDebInfo --build_shared_lib --parallel

このスクリプトは、ONNX Runtimeをリリースビルドとしてビルドし、共有ライブラリを作成し、並列ビルドを使用します。

利用可能なすべてのビルドオプションのリストについては、./build.sh --helpを実行してください。

ビルドが完了すると、ビルドアーティファクトはbuild/<OS>/<config>ディレクトリに配置されます。たとえば、Linuxのリリースビルドでは、アーティファクトはbuild/Linux/RelWithDebInfoに配置されます。

主なビルドアーティファクトは次のとおりです。

  • libonnxruntime.so(Linux)またはonnxruntime.dll(Windows):ONNX Runtime共有ライブラリ
  • libonnxruntime.a(Linux)またはonnxruntime.lib(Windows):ONNX Runtime静的ライブラリ
  • onnxruntime_test_all:ONNX Runtime単体テスト

ONNX Runtimeは、広範な単体テストスイートを備えています。テストを実行するには、onnxruntime_test_all実行可能ファイルを実行します。

Terminal window
./build/Linux/RelWithDebInfo/onnxruntime_test_all

ONNX Runtime Pythonパッケージは、ビルドスクリプトを使用してビルドすることもできます。

Terminal window
./build.sh --config RelWithDebInfo --build_wheel

これにより、build/Linux/RelWithDebInfo/distディレクトリに.whlファイルが作成されます。このファイルは、pipを使用してインストールできます。

Terminal window
pip install build/Linux/RelWithDebInfo/dist/*.whl